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2005年9月 7日 (水)

片岡義男の物語的な生活、わたせせいぞう時には鈴木英人的な風景

子供の頃、この題名通りの生き方をしたいと思った。”片岡義男の物語的な生活、わたせせいぞう時には鈴木英人的な風景”。いまでもそれは変わらない。人間はそうそう簡単に考えをチェンジはできない。

子供の頃といっても本当のガキではない。小学校高学年から高校生くらいだと思う。特に中学生の頃、必死に読んだのは片岡義男だった。あれだけ読んだ角川文庫の片岡義男の文庫本が今となってはまったくと言っていいほどこの世の本屋から消えたのは私にとって不思議なことだった。私が一番読んでいた頃、まだ子どもだったから、文壇の中の片岡義男のポジションを知らないし、どんないきさつがあって角川文庫の片岡義男の本が本屋から消えたのか知らないが、素人考えだけどそこには何かの摩擦があったのかもしれないと私は考えてしまう。

Amazon.co.jpを見てみても私が必死に読んだ”湾岸道路””彼女が風に吹かれた場合””美人物語””マーマレードの朝”など他にもたくさんの作品があったが今では古本市場での流通が中心で新書での販売は少ない。今私は片岡義男の”青い色の短編集”という単行本を図書館で借りて読んでいるがこれもあのバブルの時代頃に増産された文庫よりも後の時期に書かれたものだ。後の時期にかかれたものは単行本として今でも本屋や図書館で見かけるのに文庫本は姿を消した。

片岡義男の小説はある意味あの時代(バブル以前からバブル頃)に合っていたし、あの小説に描かれるクールで美しい女性たちに、子どもであった私は憧れずにはいられなかった。バブルがはじけてみんなが我を忘れて仕事をしている間になくなった片岡義男の角川文庫の文庫本。どこに行ったんだろう。まるであの時代がなかったかのように記憶から忘れ去られたあの文庫本たち。私には不思議でしょうがない。

プラス自分のイメージの中にいっしょくたになってわたせせいぞうの描く物語と当時定期的に購入していた「FM Station」という番組ガイドの表紙となっていた鈴木英人の風景が私の中で生きている。

そうやって”片岡義男の物語的な生き方に憧れ、わたせせいぞうの風景の中に生きたいと思い、時には鈴木英人の異国の香りのする風景に憧れる”私のような夢見がちな人間が形成されたのだ。それは偶然でなく必然に。

でも今日の私は北千住で飲んだくれたただの女だった。

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コメント

共感しま~す。て去年のブログに感想なんて書いちゃっていいのかどうか。

投稿: おさる子 | 2006年11月20日 (月) 18時51分

おさる子さん

コメントありがとうございます。
共感してくれる人がいるんだと思うと、なんとなくうれしくなります。
33歳にして相変わらず夢見がちな私です。

投稿: うめめだか | 2006年11月20日 (月) 22時32分

ボクもあの世界観に憧れて生きていました。
今もその延長線上に居ます。
2005年のこの文章にボクは感動しているんですが、その気持ちを書き残したくて、書いています。

山崎拓巳

投稿: 山崎拓巳 | 2007年7月31日 (火) 07時59分

山崎拓巳さん
コメント遅くなってごめんなさい。
同じ世界観に憧れていた人がいるって、なんだか嬉しく感じます。そちらのブログにも遊びに行かせていただきます。

投稿: うめめだか | 2007年8月 3日 (金) 23時22分

偶然、今日このブログを見つけました。
私も「かめめだか」さん同様に片岡義男に
どっぷりつかった一人です。
鈴木英人のイラストも、なぜ彼のイラストを角川は、片岡義男の小説の挿絵に使わないのかと当時疑問に思っていました。
でも、そう思っていたのは私一人だけではなかったようで、「南カリフォルニア物語」という鈴木英人のイラスト集に片岡義男がコメントを書いた本が出版され、本屋で即買いしたことを覚えています。
いつまでも、素敵に生きていきましょう。

投稿: bits | 2008年3月30日 (日) 01時14分

bitsさん
いまさらながら、コメントをありがとうございます。
南カルフォルニア物語、Amazonで探してみたくなりました。なぜ見落としてしまったのかしら、ごめんなさい。
今日、6年前のブログにリンクをはって偶然見つけました。お待たせしました。

投稿: うめめだか | 2011年9月 6日 (火) 18時39分

今日仕事帰りに、本屋へ立ち寄って昭和40年男と言う雑誌を立ち読みしました。その中で鈴木英人が80年代に、アルバム等の表紙を飾っていたと出ていました。私も当時おそらく見たことはあったと思うのですが、この名前を初めて認識しました。そして今このブログにたどり着いています。氏のイラストを見ることにより、その時代を懐かしく思い出すよりも、当時抱いていた将来に対しての憧れがこみ上げてきて、暫しの夢の中の散歩を楽しみました。よければ、コメントをいただけませんか。

投稿: 龍二 | 2013年9月11日 (水) 22時50分

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