”きらきらひかる”の続き
1992年に映画化されていてようです。主人公笑子を薬師丸ひろ子、その夫の睦月を豊川悦司、夫の恋人の紺を筒井道隆が演じたようです。
笑子はアルコール依存症、医者で夫の睦月は同性愛者で紺という年下の恋人がいる。そんな二人は結婚した。
笑子と睦月は二人で納得して結婚したが、両家の両親や友人はその事実を知らず、揉めることになる。親を納得させるため、人工授精も検討したりする。
笑子はアルコール依存で精神のバランスが悪く、睦月は笑子を肉体的に愛することはできないが、いつも誠実に笑子を大切にしていた。
笑子と紺はだんだんと親しくなった。笑子は睦月を愛していたし、睦月は笑子と紺を愛してた。その愛の形は(愛なんて形がないのに表現のしようが私にはなくてとりあえず)違うかもしれないがそれぞれに大切に思っていた。
読んでいて最終的な着地点が見えなくて、どうなるのかと思ったけれど、3人で生きていくとという選択で話は終わった。
結論は結論として、この小説の中にある優しさと切なさに泣けてしまった。切なさというのは優しさが存在するからこそ生まれるんだと思ってしまった。
この本を貸してくれるときに友人が江國さんの小説は優しさにあふれていると言っていたけれど、ほんとにそうだなと実感してしまうお話でした。
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コメント
私もこの小説で江國さんのファンになりました。
確か続編があったはずだよ。読んでみてね!!
投稿: chococake | 2008年3月12日 (水) 23時19分
chococakeさん
続編あったんだーと思って調べてみました。「ケイトウの赤やなぎの緑」という話が入ってる”新潮ムック 江國香織ヴァラエティ (大型本)”だよね。アマゾンの古本で買ってみようと思います。
chococakeさんと、また美術館行きたいな。桜の時期の竹橋の国立近代よかったね。また行きたいです。季節がよくなったら、オープンカフェで食事でもしましょう。(オープンカフェなら、子供づれでもちょっと許されるかなと思ってるんだけど。)
投稿: うめめだか | 2008年3月13日 (木) 08時29分