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2011年1月 9日 (日)

年越し読書遍歴

 あけましておめでとうございます。というにはすっかり時間が経ってしまい失礼しました。

 ここのところ、なんとなく気忙しく、さらに昨年の後半はしょっちゅう風邪をひき、ほんとうに健康の有難さを感じていました。年末からは体調もまあまあよく年越しができました。初詣では久々に(ほんとうに10年ぶりくらいで)おみくじで大吉がでました。いい年明けになりました。

 昨年後半も結構たくさん本を読みましたが、なかなかブログに書くことができないでいました。先日書いた「ボヴァリー夫人」の後は、初めて浅田次郎さんの本を読みました。「王妃の館」という本です。純文学的なものの後だったので、若干下世話な感じもありましたが、さすが売れっこ作家、笑いと涙の入り混じった、ストーリーの面白さはさすがでした。

20101205_15_08_41 そのあとは、お客さんから勧められたクーデンホーフ光子さんについての本です。一つはシュミット村木眞寿美著の「ミツコと七人の子供たち」ともう一つは松本清張著の「暗い血の旋舞」です。(後者はクーデンホーフ光子さんの話から始ってはいますが、さほど彼女については多く語られていません。ですが、同じボヘミア貴族のホテック家についての記述は興味深いものでもあります。)

 クーデンホーフ光子さんは明治の時代にオーストリアの伯爵家に嫁いだ人として知られています。香水のミツコの名前の由来ではないかなどとも言われていますが、実像にせまるとそれはたぶん彼女とは関係なさそうな気はしますが・・・。そのクーデンホーフ家はオーストリアの伯爵家ですがボヘミアに領地を持っていて屋敷があり生活していました。厳密にいうとその後ドイツに併合されたり、結果としてチェコになった場所でもあったのです。

 仕事でチェスキークロムロフなどボヘミアにも何回か行きましたが、そのわりに近くの場所に、明治の時代に日本から嫁いだ人がいて、その土地の歴史に翻弄された人がいたのだと、あのボヘミアの景色を思い出しながら読むとなんとなく感慨深いものがあります。あのボヘミアの家財道具を持ちだされ、一時は廃墟になってしまった数々の城を思い出したりします。そして、チェコ人のガイドさんから聞いていたボヘミアのドイツ人居住区(第一次大戦後、ドイツに併合されたのでまとめてドイツ人としていますが)についてのチェコ人の見解と、この話で知ることになるクーデンホーフ家を含むドイツ人たちの見解とは若干違う印象を受けたのです。そんなことが私にこのクーデンホーフ家やボヘミアの土地、時代に関して、なお関心を持たせる要因になったのかもしれません。

 クーデンホーフ光子さんについても、この先ももっと掘り下げて私なりに知りたいと思っています。それと同時にその時代、ハプスブルグ家の崩壊へ向かう時代についても、もう少し勉強したいと思ったりしました。

 年が明けて、少し息抜きの気持ちで購入した本がミシェル・ビュトール著「心変わり」。なかなか面白そうです。また年明けの通勤電車の楽しみができました。これについてもまた書きたいと思います。

 今年こそブログ更新を増やしたいという意気込みはあるものの、なかなか難しいかもしれませんが頑張ります!今年はツイッターとの連動も構想にいれつつ、まずは自分がツイッターを使いこなしてからと思ってます。どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。

 

 

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