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2011年4月21日 (木)

やっと、本を読み始めました。

やっと、本を読み始めました。
3月の大震災以来、本もまともに読む気になれず、震災前に買っていた本を読んでは、途中でやめ、読んではやめ、していました。モラヴィアの『倦怠』も、『マリールイーゼ』も、『カルチェラタン』も。3月は赤いバレエシューズも履く気になんとなくなれませんでした。桜とともにいつもなら、春の到来を感じるのに、その悦びも今年は通りすぎていってしまいました。

やっと、こないだ図書館で、フランスのアンナ・カヴァルダ著の『Ensemble,C'est tout』(恋するよりも素敵なことーパリ七区のお伽噺ー)を見つけました。

オドレイ・トトゥ主演で映画化されたようです。主人公のカミーユはちょっと不思議な女性です。オドレイ・トトゥを思い浮かべてしまうと、どうしてもアメリと印象がダブってしまいます。
なんだか映像が浮かんでくるように、読み進んでいます。

この地震で、整理していたなかにロクシタンの、コマーシャルの南仏の地図。どうせ捨てるなら、本のカバーに。お気に入りの一冊になった気分がします。

この本を読んでいると、夜中におきる地震も「もしや巨人がうちを掴んで揺さぶってるのかしら?」と主人公カミーユ風に夢うつつ、思ってしまったりします。

 カミーユの友人のフィリベールという男性が出てくるんですが、彼は元貴族の出身で、歴史に詳しく、カミーユにたくさんの歴史にまつわる逸話を話してくれるんですが、極度のあがり症でなかなか人とうまく付き合うことができない人なんですが、とても魅力的に描かれています。

 ここのところ、憂鬱なことは多いものの、電車でのこの本が唯一の救い、楽しいのです。それで、この映画化されたという話、いまさらながらネットで調べたところ、だいぶ前に映画化されていて『幸せになるための恋のレシピ』という題名でした。

 あたた・・・本にもまして、映画の邦題ががっくりな感じですが(ツアーの題名を考える時、私ももうちょっと頭をひねろうと思いました)、映画自体は面白そうです。

 こないだの『ジェーンオースティンの読書会』のように本とともにDVDも買ってしまいそうです。

 やっと本を読む気持ちになれました。それでも心の中になにか靄のようなものが立ち込めています。 時間がたち、また被災地を支えるということの形も変わりつつあります。自粛ばかりもよくないという時期に入り始めた気がします。全体が沈みこまないように経済活動に参加することも、支えることに一つの形なのではと思います。

 

 

 

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