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2012年12月14日 (金)

手紙

手紙
ご無沙汰していました。

この1ヶ月に久々に頭を悩ませつつ、手紙を書きました。

1通はご著書を頂いた御礼、もう2通は急逝された奥様と旦那様へのお悔やみの手紙でした。

どちらも書き慣れていないこともあり、何度も書き直したりしました。どちらの手紙においても、やはり自分の気持ちを自分の言葉で書くことは大事だなあと思うのですが、それがなかなか難しいのです。

オフィシャルの文章を書くのが苦手というのは、子供の頃の本読み、作文が足りなかった自分の自信のなさからかななど、いろいろなことを回想してしまいました。

話はそれましたが、その後ご主人を亡くされた恩師からの手紙は心を揺さぶられるものがあり、なんと声をかけるべきか、考えあぐねているのでした。

そんななか、偶然出会った本が『手紙、栞を添えて』という朝日新聞に掲載された辻邦生さんと水村美苗さんの往復書簡を文庫本にしたものです。以前から水村美苗さんの小説は好きでしたが、この冒頭は水村さんらしく、好きで本を読み続けるものにとっては嬉しいことばでした。

文学を面白く読めるというのは、「幸福」を知るということと同じてす。

と書いてらっしゃり、誰もが文学を読むという時代ではないけれど、遊びと同じように面白いと思って読む人のために存在しているというようなことが、書かれています。私のつたない言葉では伝わりにくく、すべてを引用したくなりますが、水村さんはスタンダールの言葉を引用して、To the happy few. 「少数の幸福な人たちのために」。となぞり、

文学ーそれは少数の幸福な精神との結びつきにほかなりません。

と書いています。なんと、素敵な言葉なのでしょう。

話はそれましたが、読んでいる人に大きな関心を持たせる内容で、さらに元気付けられる手紙を書けたら、どんなに素晴らしいことでしょう。この本を読んで、そんなことを思ったのでした。

 

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