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2014年11月 9日 (日)

1989年という年

1989年という年
1989年にベルリンの壁が崩壊して、今日ちょうど25年が経つ。

ベルリンに仕事で行くようになってから、すぐに覚えた1989年という年号。それまでの私といえば、「ベルリンの壁」がどこに張り巡らされていたかも知りませんでした。「ベルリンの壁」は西ベルリンの周りを取り囲んでいたと、当地ですでにモニュメントとして、金属の軌道になっている壁の痕(あと)をみて知ったのでした。

昨日の夕刊には現地時間7日夜、ドイツ紙ウェルトが主催する「ウェルト文学賞」を村上春樹氏がベルリン市内で受賞したことが書かれていました。現地での動画を探してみましたが見つからず、あくまでも新聞の抜粋ですが、村上さんのスピーチが掲載されています。

そのスピーチの中で、(日経新聞夕刊から引用)“今の世界には「民族、宗教、不寛容といった壁」があると指摘。(中略)自分たちを守るためにあるはずの壁は時には暴力的に他者を排除することになり、その典型がベルリンの壁だったと説明。「より良い、より自由な世界」の物語を語り続ける努力をすることが大切だと訴えた”
とあり、(読売新聞の夕刊の引用)“村上さんは「小説家にとっては壁は突き抜けなければならない障害」と指摘した”ともあり、“「このメッセージを香港の若者、今壁に立ち向かっている若者たちに贈りたい」”と締めくくったとされています。

私はこの2紙の小さな記事にズンと胸を打たれました。

日本人にとっては民族、宗教の壁は感じられない人が多くても、不寛容の壁というのはどこにでもあると自分に置き換えて、改めて感じたのでした。

私が村上さんの小説が好きなのは単なるストーリー性だけでなく、そんな思想を持ち続け、壁を打ち破ろうとしているところにあるんだと、気づかされました。

それにしても、あれから25年。いつも忘れられない年号。1989。

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コメント

うめめだかさん

こんばんは。

村上春樹さんにしかないあの独特な物語。私も好きです。IQ84なんかもよかったですしノーベル賞も相応しいと思うのですが。

また添乗員のお仕事に就きたいと思う時はないのでしょうか。

スクラップは村上春樹さん専用ですか?
マメにされていてとてもうらやましいです。
わたしなんて切り抜くのもなかなか手付かずでそのまま放置で貼り付け待ちが大量です。クリスマスシーズンに入ったらスタバでクリスマスソング聴きながらペタペタしようかな。

投稿: 黎 | 2014年11月11日 (火) 18時52分

黎さん


こんばんは。そうですね。添乗は年に2回くらい、子供がもう少し大きくなったら復活したいと思います。それくらいが仕事のメリハリにもなっていんですよね。あと5年はふつふつしながら我慢します。

これは読書感想文ノートです。笑
スクラップブックはやりはじめると増えすぎて、そのわりには古くなると結局捨てちゃうんです。

このノートは本の書評を中心にはってますが、今回は張りました。お客様も私がそうしていると話したら、私が取ってない新聞の書評をコピーして送ってくれたりします。

私もカフェでまったりしつつ、本を読む時間がたっぷりほしいです。

投稿: うめめだか | 2014年11月11日 (火) 19時49分

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