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2020年5月 4日 (月)

追憶のマルチェロ・マストロヤンニ

雨の匂いがする朝ですね。

皆さま、ご無沙汰しておりました。うめめだかです。

こちらのブログは半年ぶりの更新です。大変失礼しておりました。

2020年コロナ禍。想像もしていなかったことが今起こっていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

ここにきて、さすがに時間が出来た私はもろもろのe-ラーニングをしながら、本や映画、期せずして料理に時間をあてています。

 

以前から、気になっていたマルチェロ・マストロヤンニの映画をネット配信でたて続けに見ました。

マルチェロ・マストロヤンニといえば、戦後のイタリア映画を代表する名優です。ルキーノ・ヴィスコンティ、フェデリコ・フェリー二、デ・シーカという三大巨匠と呼ばれる監督の映画にもソフィア・ローレンやアヌーク・エーメ、カトリーヌ・ドヌーブなど、美しい女優との共演をしています。

Marcello

私もまだまだ見ていない作品が多く、彼は1996年に亡くなるまでに、160本にものぼる映画に出演したそうです。

そんな中でも、私は彼とソフィア・ローレンが共演したデ・シーカ監督の「ひまわり」「昨日・今日・明日」が個人的には好きですが、今回は、まだ見たことがなかったけれど、ずっと見たかった映画を2本見ました。

 

それは、2本ともフェデリコ・フェリーニ監督の「甘い生活」、「8 1/2」(日本では「ハッカニブンノイチ」と呼ぶ)です。

2006年6月に、その年のカンヌ映画祭で正式出品されたマルチェロ・マストロヤンニ主演の「甘い追憶」を渋谷のル・シネマで特別上映する前段として、「甘い生活」も上映されました。その時に見に行きたかったのですがなかなか行けずに、見逃したままいました。今はネット配信でも見られるので、今回見ました。もちろん、映画館で見るのとは違うので、その点は残念な面がありましたが。

 

私は仕事柄、どうしても撮影された場所や舞台となる町などが気になってしまいます。

「甘い生活」(1960)はローマやローマ近郊、「8 1/2」(1963)ではシエナ郊外のSpa di chianciano Terme という鉱泉を飲む温泉地が出てきます。

フェリーニの映画は、都会的で先端を行く文化人の享楽的な日々の中に、過去の記憶、郷愁、孤独といったものが交錯する作りになっていることはどちらにもいえると思います。

 

「8 1/2」は自伝的映画とされていますが、このマルチェロ・マストロヤンニは白髪が目立ち、老齢になりつつある監督グイド役を演じています。ストーリーはなかなかどちらも説明しにくく、ぜひご覧いただくといいと思います。

「甘い生活」「8 1/2」はどちらも映画「男と女」の主演だった女優アヌーク・エーメがキー役として出てきます。

また、「甘い生活」に出てくる有名人のスキャンダルを追い回す、主人公マルチェロの友人のゴシップ記者の名前がパパラッツォという名前で、その複数形でパパラッチがいまの有名人のスキャンダルを追い回すパパラッチの語源になっているのが少し驚きです。この映画には、フェリーニの愛した、ローマ郊外のムッソリーニがオリンピックのために建築して頓挫したエウルの町が一部出てきたり、「パトリシア」というチャチャチャの音楽が流れ、この映画の映像と音楽が印象的に頭に焼き付きます。ローマのシネチッタスタジオが華やかかりし頃、そんなことも含めてローマの町に思いを馳せます。

 

マルチェロ・マストロヤンニの最期を看取ったのはカトリーヌ・ドヌーヴであることを今回初めて知りました。それでパリで亡くなったかと。1970年代以降のカトリーヌ・ドヌーヴとの共演の「哀しみの終わるとき」「ひきしお」「モン・パリ」もぜひ見てみたいです。

マルチェロ・マストロヤンニは、ただのハンサムな役者というだけでない、憂いを持った雰囲気がたまらなく魅力的です。

 

例年の5月のカンヌ映画祭も延期となりました。クロワゼット通りのメイン会場の赤絨毯、クエンティン・タランティーノとすれ違ったカンヌの小道、懐かしい思い出です。初夏のこの時期になると思い出します。

 

皆さまはこの日々、どうお過ごしでしょうか。

いままでの日々の忙しかった生活、ものごとの捉え方みたいなものが、このコロナ禍を境に変わっていくのかなと今は漠然を考えています。

 

では、よい1日を。

 

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